登山家やトレッカーのためのAMS、高山病順応、HACE、HAPEに関する医療ガイド。
0mから8,848mまで、利用可能な酸素は100%から31%へ。ISAモデルで計算した気圧・O₂割合・SpO₂目安・高山病リスクを高度別に一覧化。富士山からエベレストまで、自分の目標とする標高がどの範囲に入るのかがひと目で分かる高度別データ表。
ダイアモックスの投与量は1日2回125〜250mgを登山の24時間前から開始する。臨床試験ではAMS発症リスクを30〜60%低下させる効果が確認されている。開始タイミング、副作用、禁忌までをWMS 2024ガイドラインに基づき実践的に解説する。
8,848mでは酸素が海抜の31%しかない。気圧はわずか314hPaまで下がり、酸素分圧は21.2kPaから6.6kPaへと低下する。登山者のSpO₂は山頂で55〜65%まで落ちる。死の地帯が短時間で命を奪う理由を科学的データから解説する。
500〜1,000mの即座下山が必要——HACE(高地脳浮腫)とHAPE(高地肺水腫)は高山病の重篤な形態だ。HAPEは通常2,500〜3,000m以上、HACEは3,500〜4,000m以上で発症する。症状の見分け方と現場での対処法を解説する。
2,500m以上に急速に登った登山者の約4人に1人が発症する高山病(AMS)。症状は新しい高度への到達から6〜12時間後に現れやすく、夜間や朝方に多い。正しい見分け方、予防法、治療法をUIAA・WMS 2024ガイドラインに基づき解説する。
標高0〜8,000mでのSpO₂基準値一覧——3,000mでは未順応で88〜93%、5,000mでは75〜82%が目安。安静時SpO₂が80%を下回れば下山のサイン。山でのパルスオキシメーターの正しい使い方と危険な値の見分け方を詳しく解説する。